※匿名ダイアリーに投稿したのですが、ほとんど反応がなかったので、こちらに移動しておきます。
『私のみた勝共運動 各界有識者70人の証言』
勝共運動を応援する会編 国際勝共連合発行 1987年
この本の寄稿者の経歴については、同書の経歴欄によっています。
寄稿者は、対共産主義活動に対しては強めの共感を示す人が多いですが、宗教部分への対応にはばらつきがあります。
ただし、以下の引用に示すように、宗教部分に共感はしなくても理解を示そうという傾向はあります。
「統一教会の「原理講論」の内容がカトリシズムの教理と合致しない点があることは充分承知しているが、私は統一教会の信仰も一つの真面目な宗教であると認める私の根本的立場に立脚し」(フランシスコ・服部比左治氏)
「それ以後、私は許す限り機会を見て、この統一思想につき講習会に出席し、またビデオ等で理解を深めるようにしている。まだ勉強不十分で、納得のいくまでには至っていないので、ビデオ学習を続行したいと考えている。」(小山福松氏)
政治家
三塚博氏や江藤隆美氏など、多くの政治家が寄稿しています。
寄稿者の経験役職としては、自治大臣、建設大臣、運輸大臣、郵政大臣、農林水産大臣、文部大臣などがあります。
自治大臣・国家公安委員長を務めた加藤武徳氏は、
「それに勝共連合の支援を受けた殆んどの候補者が異口同音に語るところは、「勝共からの応援者は法定運動費をすべて辞退して早朝から夜遅くまで本当によくやってくれ、来客の応対にも誠意があふれて実に評判がよく、本当によかった」というのである。私も毎回の選挙にそうだった。感謝している。」
「統一原理の勉強会にも出席し、文鮮明師ご夫妻にも数回お目にかかり」
と語っています。
ネットで調べたところ、1992年の文鮮明来日にも尽力しているようです。
自衛隊
防衛庁長官経験者のほか、
統合幕僚会議議長、陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長などの経験者が寄稿しています。
陸上幕僚長を務めた吉江誠一氏は、
「始めのうちはその勝共運動にも疑問がないわけではなかった」
「またその活動資金がどこから出てくるものなのかを疑ぐったりもした」
という考えでしたが、
「喜んで参加するに至っ」ています。
大学
寄稿者には、大阪大学、近畿大学、秋田大学、尚絅大学、筑波大学、中京大学などの学長経験者がいます。
マスコミ
寄稿者の経歴には、サンケイ新聞社、共同通信社、時事通信社、読売新聞社などが見られます。
井上茂信氏は、当時、サンケイ新聞「正論」執筆メンバーで世界日報論説委員長。
高田秀二氏は、元共同通信編集主幹。
その他
公安調査庁第一部長、東京地検特捜部長、名古屋・大阪高検検事長などの経験者が寄稿しています
三波春夫氏は、勝共連合のイベントで「本日ここに同志として出演致しました!」と挨拶しています。
『20世紀少年』の春波夫とはかなり違う感じです。
シベリア抑留で苦労した三波氏がソ連を憎むこと自体は、当然だとは思うのですが…