アニメ業界物・アニメーターが登場する作品


アニメーターが主人公の朝ドラ『なつぞら』が放映中なので、これまでアニメ業界物やアニメーターが登場する作品にはどんなものがあったのかと思い調べてみました。
作品を紹介している記事とツイートをいくつかリンクします。

アニメ制作・アニメ業界もののアニメって - highland's diary
アニメ業界が注目されはじめているのか?――『SHIROBAKO』とか『ハケンアニメ!』とか - 惑星ノート
書評:「映像研には手を出すな!」1巻(著:大童澄瞳) - メディア芸術カレントコンテンツ
https://twitter.com/miraityuuou/status/1012184193000878080

あと、ウィキペディアも見てみたんですが、「アニメ制作を題材とした作品」には6作品しか載っていませんでした。

以下、上記リンク先に載っていない作品を紹介します。およそ年代順です。ノンフィクション寄りのフィクションは除きました。

■バンパイヤ(手塚治虫)
アニメ業界物ではないんですが、数ページのプロローグの後、主人公のトッペイが虫プロに押しかけて給仕として雇ってもらうところから物語が始まります。

■バンパイヤ(テレビドラマ 1968-1969年)
原作と違って押しかけ就職ではなく、たまたま出会った新聞記者に紹介してもらっています。

■恋の大冒険(1970年)
声優が主人公。
アニメ部分しか観たことがないので詳しい内容は知りませんが、カバーガールの仕事かと思ったらアニメのカバの声をあてるカバガールの仕事だったという話です。アニメ部分の担当は、和田誠氏と堀口忠彦氏。
和田誠 アニメーション上映会+トークショー レポート (2) - 私の中の見えない炎

■僕は天使ぢゃないよ(1974年)
脚本・監督・主演:あがた森魚 原作:林静一『赤色エレジー』

■鳥よ、飛びたて!!(1978年)
原作:石津嵐 絵:すがやみつる

■ヴェールマンの末裔たち(梶尾真治 1983年)
『百光年ハネムーン』などに収録。

■J・フランクリン・ペインの小さな王国(スティーヴン・ミルハウザー)
※以下、2005年に書いた感想です。
ウィンザー・マッケイをモデルにした中編小説。『三つの小さな王国』に収録されています(スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳 白水社)。
一般の人は純粋に物語を楽しむのでしょうが、アニメファンとしては、アニメ制作のディテールにも興味が向きます。たとえば、ペグ(タップ)ではなくトンボで位置合わせをしている点や、セルに関する次のような部分です。

それに、セル方式は特許が取られているから、使うには使用許可を得ねばならない。許可を申請するとなれば仕事の中身を公にせざるをえないわけで、出来上がるまではいっさい秘密にしておきたいという彼の欲求と衝突してしまう。


■マスク2(2005年)
ジム・キャリー主演『マスク』の続編。キャラ、キャスト、脚本、監督、全部違うので、あまり続編ぽくはありません。
主人公はアニメーターのティム・エイヴリー。名前はテックス・エイヴリーからとったんだと思います。
前作はテックス・エイヴリーへのオマージュ色が強かったんですが、本作ではあまり感じられません。出てくるキャラもウッディ・ウッドペッカーだったりします。

■パパと呼ばれたい(星里もちる)
『星里もちる短編集 あっちもこっちも』に収録。

■タップ一本渡り鳥(毒桃 2012年)
成年コミック。『乙女のスカートの中は秘密でいっぱい』に収録。

■アニメーター、家出少女を拾う。(板場広し)
成年コミック。amazonのカスタマーレビューによれば、収録作品の『つけぱん』(全6回)が、アニメーターが主人公です。
amazonの内容紹介によれば、「取材ネタ満載!!アニメ業界騒然!!のリアリティーエロス!!」とのこと。著者は元アニメーターのようです。

■KUROBAKO(2015年)
『ハッカドール THE あにめ~しょん』第7話

■CONFESSIONS OF A BREASTIMATOR(2016年)
BREASTIMATOR(おっぱいアニメーター)が主役の短編アニメ。
Confessions of A Breastimator on Vimeo
CONFESSIONS OF A BREASTIMATOR by Jisu Kim @ Brooklyn Film Festival

■セルと羽根ぼうき(星里もちる)