5月23日更新
「乳揺れ」よりも「胸揺れ」「胸の揺れ」などと呼んだほうがいいのかもしれませんが、用語の定着度から「乳揺れ」としています 1945年の乳揺れアニメ「Tokyo Woes」
乳揺れアニメ史に関するメモ
これまで二度、乳揺れについて書きました。
前回までは乳揺れ表現の歴史を書いたのですが、
今回はやや批判的観点からも書いています。
松戸市の交通安全動画の件(2021年) 女性Vチューバーも困惑? 交通ルール啓発動画削除に抗議署名6万人超! フェミニスト議連「胸が揺れる」など批判 運営代表「性的な意図は全くない」(1/2ページ) - zakⅡ
こちらの記事には、
「胸のあたりが揺れる動きは、キャラクターの動作を外注した業者によるものだという。」
と書かれています。
このことに関してもっと詳しいことが知りたかったのですが、次の動画で話されていました。
【記者会見内容】全国フェミニスト議員連盟記者会見(10.8) - YouTube
動きをどのように作ったかという点などに関して、20分から24分のあたりで次のように語られています。
引用はYouTubeの文字起こしに若干の補完・修正を加えました。
「胸を揺らす表現は必要だったのか。」(引用者注:フェミニスト議連の主張)
私たちが 正直に言いますと
その胸を揺らす表現っていうのは3Dになるときに私たちは外部のモデラーさんに
依頼をしておりますのでその方の作品 その方が作り上げてくださる3Dのモデルというのがありまして
モデルを作ってくださった方に連絡をして
胸の揺れは意図的にやってくださったのか それともデフォルトで
なってるのかっていうのはお聞きしました 回答はデフォルトでもともとなっているものなので意図的にやったものではないと
いう回答はいただいたんですね
モデルをねあの何か変えるのも私たちは毎回外部に頼んでいるので時間がかかってしまうんですけれども
今後は切り替えてやっていこうかなと思っております
交通安全動画に登場する以前のものをいくつか見た範囲では、
踊っている動画のような例外を除くと体全体の動きが小さく、胸の動きはわかりませんでした。
交通安全動画では体全体の動きがやや大きくなったため、胸の動きがわかるようになりました。
(胸の下にカゲが付いていなかったら、動きに気づかなかったかもしれませんが)
体の動きをそれまでと変えたため、想定していなかった胸の動きになってしまったのかもしれません。
体全体の動きを大きくした場合の、胸の動きを大きくする設定が強かったのだと思います。
胸の動きが大きいかどうか、動画を見た人の意見は分かれています。
わたしは、アニメの乳揺れの動きや歴史ついて調べているという特殊な立場なので、かなり揺れているなと感じますが、あまり揺れていないと思う人が多いのもわかります。
胸の動きはそれほど目立つわけではないので、動画制作者と警察が出来上がった動画をOKと判断したのは理解できます。
しかし、リアリズムとは違うような揺れだと感じますし、特にエロさは感じないのにエロいという意味は持ってしまうという、誰も得をしないような結果になっています。
リアリズムでなく、揺らす意図もなかったのであれば、揺らさないほうがよかったと思います。公的機関の動画ということもありますし。
全国フェミニスト議員連盟の意見には同意しませんし、胸の動きはそれほど目立たないので、強く批判されるようなことではないと思いますが、
胸を動かすかどうか、動かすとすればどの程度動かすのかという点について、動きを作る外注先との間で認識が共有できていたほうがよかったのではないかとは思います。
動画制作者側は胸は揺らさないという方向に切り替えたようなので、警察側もその方向で企画を続行してくれればよかったのですが。
以下、実写などでの乳揺れ表現、「乳袋」など乳揺れ以外のエロ記号、エロ以外での揺れ表現などにも言及しています。
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揺らしたがるアメリカ人 Hays Code - Wikiquote
1930年のヘイズ・コードでは、
「Dances with movement of the breasts(胸が揺れるダンス)」も規制対象になっています。
規制がないと揺らしたがるということだと思われます。
1970年代には、「jiggle television」などと呼ばれる番組が現れました。
『TV Tropes』の記事には、『チャーリーズ・エンジェル』(1976-1981)について、次のように書かれています。
In 1975, über-producer Aaron Spelling came up with an outrageous idea — a TV show about three female detectives who run around without bras.
(1975年、スーパープロデューサー、アーロン・スペリングは、とんでもないアイデアを思いついた。ノーブラで走り回る3人の女性探偵の番組である。)
Jiggle television - Wikipedia
Jiggle Show - TV Tropes
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リアリズムじゃない描き方には、意味や感情がのっかりやすい気がします。
島本和彦『アオイホノオ』32巻に次のようなセリフがあります。
ちゃんと女子の骨格を理解した上で描くならいいけど!
漫画誇張で女性を描くと頭の中の嗜好がモロに絵に…
全部バレちゃうじゃないか!
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では、エロ記号には必ずエロい感情がのっかっているかというと、そうでもないと思います。
乳袋などのエロ記号が普及すると、あまりエロさを意識せず描いたり見たりすることも増えそうです。
しかし、その場合もエロいという意味は持ってしまったりします。
エロ記号を見慣れているかどうかという文化圏の違いによって受ける印象が変わり、衝突が起こる場合もある気がします。
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前回の記事以降に見つけた乳揺れ描写(アニメとマンガとコント)
『DEVILMAN crybaby』2018年
女性のスポーツに対する、男性側からのゲスな視線が描かれています。
セリフにも「乳揺れ」があります。
「ミーコの乳揺れ すっげ」
小林まこと『JJM 女子柔道部物語』
2巻に、胸が揺れるのを横目で見ているシーンがあります。
蛙亭だったと思いますが、
小学生くらいの設定で、縄跳びで女子の胸が揺れているのを男子が揶揄し、男子の腹が揺れているという反撃をされるといった感じのネタがあったと思います。
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リアリティーには、動きの点でも設定の点でも、作品によって違いがあります。
『君の名は。』のシーンは、 ブラジャーをつける習慣がなく、男の目を気にしない人物がスポーツをやったらそうなるだろうなということで、設定上の必然性がありました。
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アニメ『ちいかわ』では、歩いているときには揺れない耳が、走っているときには揺れたりします。
こういった自然な揺れ描写が好きです。