※2016年に書いた記事を少し修正しました。
『真田丸』が大詰めを迎えていますが、先日、#真田丸を楽しむために良い攻城戦映画を紹介するというハッシュタグができていました。
まとめはこちら。
このタグでわたしが思い出したのは、城でもないし映画でもないんですが、『反乱のボヤージュ 2001年の学生運動』です。
はやりに乗り遅れる形でツイートしましたが、もう少し詳しく紹介してみます。
反乱のボヤージュ - Wikipedia
この作品の出演者は、岡田准一、渡哲也、堺雅人、岡本健一、津川雅彦ほか。なかなかの戦国感です。
大河ドラマでの配役は次の通り。
岡田准一:黒田官兵衛(『軍師官兵衛』2014年)
渡哲也 :織田信長(『秀吉』1996年)
堺雅人 :真田信繁(『真田丸』2016年)
岡本健一:毛利勝永(『真田丸』2016年)
津川雅彦:徳川家康(『独眼竜政宗』1987年、『葵 徳川三代』2000年)
このドラマは、首都大学弦巻寮と大学側の対立の物語です。以下、登場人物を紹介します。
坂下薫平(岡田准一)
主人公。
司馬英雄(八嶋智人)
弦巻寮自治委員会委員長。
原作では、「名前が英雄だから、司馬遼太郎の作品に出てくる時代劇ヒーローをイメージするかもしれない。」と書かれています。作者も時代物を意識しているようです。
本多真純(山口紗弥加)
弦巻寮自治委員会副委員長。
「(食堂は)弦巻寮を守る外堀なの。そこを埋められたら、やつらは一気に攻め込んでくる」。比喩も城っぽい。
江藤麦太(堺雅人)
麦太の父は元活動家で、その後も当局に監視され細々と暮らしています。九度山状態。
親子二代の反逆者で、学長補佐から「父子鷹」と形容されています。
若き日の堺雅人さんが演じる激昂するキャラ麦太は、このドラマの見所の一つです。
神楽敏章(岡本健一)
このドラマでは籠城側ではありません。
宅間学長補佐(津川雅彦)
当時2ちゃんねるで「家康と同じ台詞回しだ」(474)と書かれています。
反乱のボヤージュ ~2001年の学生運動~
名倉憲太朗(渡哲也)
もうひとりの主人公ともいえる人物。
学長補佐から送り込まれた寮の舎監。元機動隊員で活動家の学生をボコボコにしてきた男。
薫平に対し、「反骨というものを気取ってる皆さんを、この寮から叩き出してやります」と言い放ちます。
残念ながらDVDは出ていないのですが、機会があったら観てみてください。
今回検索してみるまで知らなかったのですが、原作・脚本の野沢尚さんは、2004年に亡くなられていました。原作は今でも重版されているようです。
野沢尚 - Wikipedia
野沢尚公式ブログ: 「反乱のボヤージュ」重版
以下、ネタバレのため行を開けます。
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司馬英雄は冒頭からボンクラ描写が繰り返されます。あからさまに伏線です。
伏線回収はぎりぎりまで引っぱられ、終わり間近に文字通り英雄(ヒーロー)として帰ってきます。