お茶づけの素にかけるのは、関西と名古屋では、お茶派が優勢


※はてなブックマークで2015年に書いた内容に、少し付け加えました。

お茶づけの素を使うときに、お湯をかけるのかお茶をかけるのかというのは、以前からよく話題になります。
この件に関して、永谷園によるアンケート調査には次のものがあります。

おかげさまで「お茶づけ海苔」60周年
2011年の調査。関西ではお茶派が多い。

お茶づけの素には、お湯?お茶? お茶漬けの日 記念イベント実施
2014年の調査。東京(品川、木場)、名古屋、広島、のうち、名古屋のみでお茶派が優勢。

では、永谷園自身の見解はどうなのかというと、お湯をかけるのを基本としつつも、お茶をかけることも否定はしていません。

お茶づけ一覧|よくいただくご質問|永谷園 | 永谷園
こちらのページには、「お好みでお茶をかけていただいても結構ですが」とあります。

永谷園のお茶づけ『名画カード』復活 19年ぶり再登場の理由を聞く - withnews(ウィズニュース)
こちらの記事では、広報担当者が、「ただし、しっかりお茶の味を楽しみたい方はお茶でどうぞ。」と語っています。



世代による違いがあるかどうかにも興味があるんですが、今のところ情報が見当たりません。今後の調査に期待したいと思います。

宮﨑駿監督のペンネーム「照樹務」は何と読むのか?


宮﨑駿監督のペンネームの一つに、「照樹務」があります。『ルパン三世』第2シリーズの145・155話で使われています。
このペンネームは何と読むのか?
テレコム・アニメーションフィルムという社名から「てれこむ」なのか、人名っぽく「てるきつとむ」なのか?
一時的な偽名のようなペンネームですから、実際に発音されることはあまりないでしょうし、正解は無いのかもしれませんが。

2003年に調べた時には、次のページが見つかりました。読みは「てるきつとむ」です。ページは2007年までは存在しています。
日本複写権センター[管理著作物リスト] 管理著作物>著作者団体連合>ち-と(アーカイブ)

L3雑録 照樹務氏
こちらのページでは、1980年当時の物らしき記事の画像が掲載されており、「てるきつとむ」とフリガナが振られています。

日本複写権センターのページが消えていたので調べなおしたところ、代わりに次のページが見つかりました。読みは、「てるきつとむ・てれこむ」と二つ書いてあります。現在では、どちらの読みでもよいことになっているようです。
信託者検索・名簿 50音検索|日本脚本家連盟 検索条件: 「て」

JASRAC対ブログ界:2002-2019

staff.hatenablog.com

先日、はてなとJASRACが包括的利用許諾契約を締結したことが発表されました。
ブックマークコメントの反応は割れています。
わたしはこの結果をさびしく思う側なんですが、しかたないなとも思います。
引用のつもりなら、「引用です」と回答すれば第1ラウンドはそれだけでOKという形にしてあるのに、あっさり削除する不戦敗者が続出するのでは、はてな側も拍子抜けでしょう。それと、明らかに引用ではない無断転載も多いでしょうしね。

 * * * * *

JASRACと歌詞の引用の問題に関しては、2004年に「歌詞の引用とJASRACのFAQ」(当時のタイトルは「歌詞の引用」)を書きました。
それから15年ほどこの問題を追い続けているのですが、今回はブログ界を中心に時系列に沿ってまとめてみたいと思います。


2002年

JASRACとの往復書簡 近況報告:旅と現代文学。

問題となった『ツジジンセイを読む。』は、ブログ形式ではなかったかもしれません。
JASRACから直接来た連絡に対しやり取りを続けるうちにJASRAC側がフェードアウト。

2002年頃に、JASRACのまともなFAQが消えたと思われます。

2005年

活動休止のお知らせ | 牧歌組合
JASRACから返事が来た | 牧歌組合
JASRACへの質問(2)送信済み | 牧歌組合
アメブロからのメール(2) | 牧歌組合
JASRACへの催促(1)送信済み | 牧歌組合
JASRACへの催促(2)再送信 | 牧歌組合
JASRACから返事が来た(2) | 牧歌組合
JASRACに聴きたいこと(+1)草稿 | 牧歌組合
JASRACへの質問(3)送信済み | 牧歌組合
返事なし | 牧歌組合

JASRACから連絡を受けたAmebaブログが、「このような行為は著作権侵害となり、当利用規約でも 禁止しております。直ちに修正、削除を行ってください。」と『牧歌組合』に連絡。
コメント欄などで多くの人の応援を受けJASRACとやり取りを続けるうち、JASRACがフェードアウト。

2006年

次の記事で知ったのですが、2006年の時点でJASRACの問題のあるFAQが消えていました。
歌詞の「引用」は無断でやるのが当たり前 - 【B面】犬にかぶらせろ!

2007年

はてなブックマーク - 歌詞の「引用」について、JASRACにメル凸した - OhmyNews:オーマイニュース
意見は分かれるとはおもいますが、実は私もよくわからない - 名前はまだ無い

JASRACのフェードアウトで「残尿感におそわれ」たオーマイニュース記者ひらりん氏(当時は別名義)が、歌詞を引用しているオーマイニュース記事についてJASRACに問い合わせ。
さらっと流そうとするJASRACに「メールで粘着」し、「「引用」の範囲内と思われます。」という回答を引き出しています。

2012年

[2012年のアーカイブ] 「これ知ってる?」 著作権にまつわるギモン:ブログ(JASRAC PARK)

2012年には、「歌詞の一部を引用※する場合には、著作権者の許諾を得ることなく利用することができます」と明記されるようになっています。
しかし、2013年6月頃には、「著作権者の許諾を得ることなく」という表現が無い「※著作権法上の要件を満たす場合は、歌詞の一部を引用(*)することができます。」という文面に変わりました。

ライブドアブログ:
JASRAC管理楽曲の歌詞掲載が可能になりました|ライブドアブログ 公式ブログ

2013年

Amebaブログ:
JASRAC管理楽曲の歌詞掲載が可能になりました | スタッフブログ

2014年

Seesaaブログ:
JASRAC管理楽曲の歌詞掲載が可能になります。 - Seesaaからのお知らせ

2015年

ヤプログ!:
JASRAC管理楽曲の歌詞掲載が可能になりました :: 編集部ログ

2016年

著作物の無断転載を行っている記事に対し削除依頼を行います - はてなブログ開発ブログ
記事に対する削除要請への対応が完了いたしました - はてなブログ開発ブログ

はてなへの歌詞削除要請はこれがはじめてではありません。
2015年1月頃にも、まとまった量の削除要請があったようです。
はてなからのメールを紹介した記事を見てみると、2015年と2016年のメールではかなり内容が違います。
2016年のメールでは、正当な理由から歌詞の削除を行わない場合の例として著作権第32条に定める引用などを挙げており、削除しなくても良い場合があることが明確になっています。

意外な削除要請の例を二件紹介します。

https://twitter.com/tamagomago/status/693797496787587073
北原白秋(1942年没)の「あめふり」が問題になっています。

https://twitter.com/naicoco2010/status/687911422831931392
2008-08-16 - ないしょのココナッツ
歌詞が書かれているのは、ブログ本文ではなくコメント欄です。


楽天ブログ:
JASRAC管理楽曲の歌詞掲載が可能になりました | 楽天ブログ StaffBlog - 楽天ブログ

2017年

全文表示 | JASRAC、ミクシィにも著作権侵害指摘 投稿「歌詞」数千件の削除要求 : J-CASTニュース

JASRACから歌詞の引用が著作権法違反だとクレームがきたんですけど - 彼方の音楽
はてなの運営さんからお返事を頂きました - 彼方の音楽

はてなブックマーク - 式辞に歌詞引用、著作権料を 京大HP掲載でJASRAC : 京都新聞
【更新】入学式の式辞、歌詞利用にお金かかる? 京大 VS JASRAC論争決着「これは引用です。お金はかかりません」
JASRAC会見「京大HP歌詞は引用。請求しない」…16年度徴収額1118億円 - 弁護士ドットコム

2019年

はてなブログにJASRAC管理楽曲の歌詞の掲載が可能になりました - はてなブログ開発ブログ


b8270.hateblo.jp

アニメ業界物・アニメーターが登場する作品


アニメーターが主人公の朝ドラ『なつぞら』が放映中なので、これまでアニメ業界物やアニメーターが登場する作品にはどんなものがあったのかと思い調べてみました。
作品を紹介している記事とツイートをいくつかリンクします。

アニメ制作・アニメ業界もののアニメって - highland's diary
アニメ業界が注目されはじめているのか?――『SHIROBAKO』とか『ハケンアニメ!』とか - 惑星ノート
書評:「映像研には手を出すな!」1巻(著:大童澄瞳) - メディア芸術カレントコンテンツ
https://twitter.com/miraityuuou/status/1012184193000878080

あと、ウィキペディアも見てみたんですが、「アニメ制作を題材とした作品」には6作品しか載っていませんでした。

以下、上記リンク先に載っていない作品を紹介します。およそ年代順です。ノンフィクション寄りのフィクションは除きました。

■バンパイヤ(手塚治虫)
アニメ業界物ではないんですが、数ページのプロローグの後、主人公のトッペイが虫プロに押しかけて給仕として雇ってもらうところから物語が始まります。

■バンパイヤ(テレビドラマ 1968-1969年)
原作と違って押しかけ就職ではなく、たまたま出会った新聞記者に紹介してもらっています。

■恋の大冒険(1970年)
声優が主人公。
アニメ部分しか観たことがないので詳しい内容は知りませんが、カバーガールの仕事かと思ったらアニメのカバの声をあてるカバガールの仕事だったという話です。アニメ部分の担当は、和田誠氏と堀口忠彦氏。
和田誠 アニメーション上映会+トークショー レポート (2) - 私の中の見えない炎

■僕は天使ぢゃないよ(1974年)
脚本・監督・主演:あがた森魚 原作:林静一『赤色エレジー』

■鳥よ、飛びたて!!(1978年)
原作:石津嵐 絵:すがやみつる

■ヴェールマンの末裔たち(梶尾真治 1983年)
『百光年ハネムーン』などに収録。

■J・フランクリン・ペインの小さな王国(スティーヴン・ミルハウザー)
※以下、2005年に書いた感想です。
ウィンザー・マッケイをモデルにした中編小説。『三つの小さな王国』に収録されています(スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳 白水社)。
一般の人は純粋に物語を楽しむのでしょうが、アニメファンとしては、アニメ制作のディテールにも興味が向きます。たとえば、ペグ(タップ)ではなくトンボで位置合わせをしている点や、セルに関する次のような部分です。

それに、セル方式は特許が取られているから、使うには使用許可を得ねばならない。許可を申請するとなれば仕事の中身を公にせざるをえないわけで、出来上がるまではいっさい秘密にしておきたいという彼の欲求と衝突してしまう。


■マスク2(2005年)
ジム・キャリー主演『マスク』の続編。キャラ、キャスト、脚本、監督、全部違うので、あまり続編ぽくはありません。
主人公はアニメーターのティム・エイヴリー。名前はテックス・エイヴリーからとったんだと思います。
前作はテックス・エイヴリーへのオマージュ色が強かったんですが、本作ではあまり感じられません。出てくるキャラもウッディ・ウッドペッカーだったりします。

■パパと呼ばれたい(星里もちる)
『星里もちる短編集 あっちもこっちも』に収録。

■タップ一本渡り鳥(毒桃 2012年)
成年コミック。『乙女のスカートの中は秘密でいっぱい』に収録。

■アニメーター、家出少女を拾う。(板場広し)
成年コミック。amazonのカスタマーレビューによれば、収録作品の『つけぱん』(全6回)が、アニメーターが主人公です。
amazonの内容紹介によれば、「取材ネタ満載!!アニメ業界騒然!!のリアリティーエロス!!」とのこと。著者は元アニメーターのようです。

■KUROBAKO(2015年)
『ハッカドール THE あにめ~しょん』第7話

■CONFESSIONS OF A BREASTIMATOR(2016年)
BREASTIMATOR(おっぱいアニメーター)が主役の短編アニメ。
Confessions of A Breastimator on Vimeo
CONFESSIONS OF A BREASTIMATOR by Jisu Kim @ Brooklyn Film Festival

■セルと羽根ぼうき(星里もちる)

アニメーションのタップ史リンク集


『なつぞら』に登場したセルにタップ穴が無いことが話題になっていました。
関連情報を簡単にまとめておきます。

https://twitter.com/seijikanoh/status/1125221734230028288
https://twitter.com/katabuchi_sunao/status/1125223546270040065
https://twitter.com/seitenhyohyo/status/1125273533859241984からのツリー

https://twitter.com/gangrigangri/status/1125902630771777537
1943年の下川凹天の本の記述。

1937年の『カツラ姫』では二穴上タップが使われています。
『色彩漫画の出來る迄』は、大藤信郎『カツラ姫』制作のドキュメンタリーです。監督:荻野茂二、1937年。
色彩漫画の出來る迄 | 作品詳細 | 日本アニメーション映画クラシックス

東映長編研究 第4回  永沢詢インタビュー(2)
『白蛇伝』でのタップについて言及あり。

日本漫画映画の全貌: a complete view from their birth to "sprited away" and ... - Google ブックス
『白蛇伝』でのタップについて言及あり。

大塚康生氏講演 「日本のアニメーションに期待すること」(2)
東映動画初期の角合わせについて言及あり。

アメリカのタップ史については、こちらの英語ページで解説されています。英語では「タップ」ではなく「peg」です。
Evolution of a Peg | Animation School Daily
Thought You Had Animation Pegged? Not For Much Longer ! - Print Magazine

Cartoons from Carpenter-Goldman Laboratories |
三穴タップを発明したフランク・ゴールドマンに関する記事。タップのことは書かれていません。

The Art and Inventions of Max Fleischer: American Animation Pioneer - Ray Pointer - Google ブックス
フランク・ゴールドマンと三穴タップに関する記載のある書籍。

『増補 アニメーターズ・サバイバルキット』(リチャード・ウィリアムズ)の「タップは上か下か」によれば、ディズニー社は下、ワーナー社は上とのこと。

https://twitter.com/itarusaito/status/971568671603671040
「ドイツは元々上タップだった」とのこと。

https://twitter.com/castle_gtm/status/1137757070009094144
こちらのツイートで知ったのですが、『東映動画長編アニメ大全集』上巻50ページに、藪下泰司氏のタップへの言及あり。
「角あわせの動画をタップ穴のあるセルに転換」とのこと。

鷺巣さんにお聞きしたタップ穴の変換期 その1 - アニメに感謝
鷺巣さんにお聞きしたタップ穴の変換期 その2 - アニメに感謝
鷺巣さんにお聞きしたタップ穴の変換期 その3 - アニメに感謝
穴の数ではなく、穴の形の変化について。

『なつぞら』公式アカウントのツイートがありました。
「その後」がいつを指すのか分かりにくいのですが、たぶん、『白蛇伝』途中でのタップ導入説は知った上で、ドラマでは次作から導入という設定にしたということだと思われます。

不思議なのは、「ディズニースタイルを取り入れて、紙位置は角(かど)合わせ」という部分です。
次の記事によれば、ディズニーでは2穴(1927-1935年)5穴(1935-1951年)を経て、1951年から3穴タップを使っています。
Disney Fields versus ACME Fields

【感想】刑事コロンボ『殺しの序曲』:天才少女キャロライン登場


※ 2011年に書いた記事を書き直しました。


ネットで本作の感想を読むと、14歳の天才少女キャロラインをポンコツあつかいしている人が結構いて意外です。シグマ協会の中で、どう見てもキャロラインの能力が圧倒的じゃないですか。コロンボをさえ超えているかもしれません。しかも、犯人のブラントと違って、心にも余裕がありそうです。

 * * * * *

保険用の備品目録作りで、全部覚えているから家の中を見て回る必要がなかったり、犯人も知らなかった(忘れていた)難しい単語の意味を知っていたり、冒頭で描写されるのは、犯人のすごさではなく、キャロラインのすごさです。

銃声らしき音を聞いて犯行現場にシグマ協会員が駆けつけるシーンでは、キャロラインが不思議そうにしている顔がアップになります。
犯人が逃げる足音が聞こえない不自然さに、すぐに気がついたということでしょう。
冒頭で描写されていた記憶力のすごさだけでなく、観察力も鋭いことがわかります。
それにくらべ、キャロラインと犯人以外のシグマ協会員は、ありもしない足音を聞いたつもりになっています。

キャロラインは、コロンボに推理を披露します。
内容は、
 1.強盗ではなく計画殺人
 2.犯行は銃声の前
 3.銃声はニセモノ
 4.ニセの銃声はレコードの音
というものです。足音がしなかった点から、その時犯人はそこにいなかったことが導きだされています。

1、2、3は、大当たりです。
4も、トリックに使えそうな装置といえばレコードプレーヤーという点では、方向性としては悪くありません。推理力も高いことがわかります。
なぜ犯行時刻を誤認させるトリックが必要だったのかということなどを考えると、犯人確定まであと一歩という感じです。

 * * * * *

わたしはこの話を、天才と天才の対決ではなく、圧倒的天才ではないがなんとかやっていく道を見出したコロンボと、せっかくそれなりの能力があったのに優越感と劣等感に押しつぶされた哀れな二流の男の話として受け取りました。

 * * * * *

少数ながら、キャロラインの推理を評価している人は以前からいました。
刑事コロンボ/殺しの序曲<TVM> の レビュー・評価・クチコミ・感想 - みんなのシネマレビュー
このページでESPERANZAさんが「唯一まともなのは最小年の天才少女」と評しています。

Columbo: 5 things you may have missed watching "The Bye-Bye Sky High I.Q. Murder Case" - Biohazard Films
キャロラインの推理がほぼ当たっていることは、英語サイトでも言及されていました。

Carol Jones - IMDb
キャロラインを演じたキャロル・ジョーンズさんは放映時22歳で、撮影時にはたぶん21歳。ウェイトレス役のジェイミー・リー・カーティスさんより三歳年上です。
若く見える犯人を若い俳優が演じた『自縛の紐』に類するキャスティングになっています。大人が子供を演じることで、天才少女を表現したのでしょう。

エリオット・ロジャーに関するリンクとメモ【2】 エリオットの家はセレブで裕福だったのか?


エリオット・ロジャーの家はセレブで裕福というような言及が多くなされました。
裕福さの具体例としては、飛行機のファーストクラスやケイティ・ペリーのプライベート・コンサートを自慢している件などが挙げられています。
しかし、実際にはセレブで裕福というわけではなかったようです(エリオットの両親は映画業界でも仕事をしているので、周囲にはセレブがたくさんいます)。


英語記事では、CNNの次の記事の内容がまとまっています。
Elliot Rodger's family struggled with money, court documents show - CNN.com


以下、関連部分をエリオットの「マニフェスト」から紹介します。カギカッコでくくった部分はマニフェストの訳です。

Peter is of British descent, hailing from the prestigious Rodger family; a family that was once part of the wealthy upper classes before they lost all of their fortune during the Great Depression. My father's father, George Rodger, was a renowned photojournalist who had taken very famous photographs during the Second World War, though he failed to reacquire the family's lost fortune.

「ロジャー家は大恐慌で財産を失うまでは、裕福な上流階級だった。祖父ジョージ・ロジャーは、第二次大戦中に撮った写真で知られる有名なフォトジャーナリストだったが、ロジャー家が失った財産を取り戻すことはできなかった。」

Father suffered through a deep financial setback because of his movie. Could things get any worse for me? As a result, my father abruptly cut off all of the child-support payments he was paying my mother.

「父は制作した映画が原因で財政的に挫折した。」「 その結果、父は、母への養育費の支払いを突然中止した。」

※ エリオットの父、ピーター・ロジャー氏は、ドキュメンタリー映画『Oh My God』を自主制作しています。
※ 両親は、エリオットが子供のころに離婚しています。

The invitation to the private Katy Perry concert was actually meant for Rob Lemelson, as the concert was held for extremely wealthy people who were clients of Net Jets, a private jet company. Rob had no interest in such things, so he gave the tickets to my mother. I was eager to go, because I loved attending exclusive events; it made me feel special. For most of the time spent at the concert, I just walked around at ate food at the buffet tables while everyone waited for Katy Perry to perform. There was upbeat music playing the entire time, and a lot of wealthy families with their kids attended. Every family there must have had a net worth of at least twenty million, to be able to hire private jets. I tried to pretend as if I was part of a wealthy family. I should be. That was the life I was meant to live. / WOULD BE! If only my damnable mother had married into wealth instead of being selfish. If only my failure of a father had made better decisions with his directing career instead wasting his money on that stupid documentary.

「ケイティ・ペリーのプライベート・コンサートへの招待は、実際はロブ・レメルソンへのものだった」「ロブはそういうものには興味が無かったので、チケットを母にくれた。」「わたしは裕福な家の人間であるかのように見せかけようと努力した。」

ロブ・レメルソン氏は、著名な発明家ジェローム・H・レメルソン氏の息子です。
Jerome H. Lemelson - Wikipedia
友達の家がレメルソン家と親しくしていた縁で、エリオットたちにもレメルソン家との付き合いが生じ、エリオットの母はロブ・レメルソン氏の会社で働くことになりました。

A few days before Christmas, I took off with my mother and sister for another vacation in England. She had called me a month previously to tell me about it. At first, I didn't want to go, knowing that I will feel miserable about going on a vacation without a girlfriend to experience it with me, along with the shame of having to once again appear to my relatives in a fashion that I was unsatisfied with. A year had passed since the last trip, and I was in exactly the same position in life. I had nothing for my grandmothers to be proud of. No girlfriend, no future prospects, no life at all to talk about.

The one thing that persuaded me to go was the fact that my mother planned to have us travel on Virgin Atlantic Upper Class, the highest form of travel the airline offers. I hadn't traveled First Class for a long time, and I just couldn't refuse such an offer. I have always had a penchant for luxury, opulence, and prestige; and traveling on Virgin Atlantic Upper Class would give me that experience, if only for a short time. After all of the anguish I had been through, I figured I needed a sense of respite by going on this luxurious vacation. For just this one brief period of my life, since I speculated that my life could very well be ending soon, I decided to try my best to forget about everything and indulge myself in every way I could on this trip to England.

母から旅行に誘われたエリオットは、最初は行きたくなかったのに、長い間乗っていなかったファースト・クラスに乗れると聞いて、とたんに乗り気になっています。