元号案「シスコおばQガム」と「ロッテオバQガム」


元号は「令和」になり、「シスコおばQガム」は今回も落選しました。

「シスコおばQガム」というのは、星新一氏による元号案です。
『SF作家オモロ大放談』収録の座談会で、次のように提案されています。初出は1969年のようです。

筒井 明治があるんだから、森永があってもいいな。森永三十年、ロッテ五年(笑)。
 シスコおばQガム二十年、怪物くんチョコ元年(笑)。コカ・コーラ四十五年なんてのはどうだね(笑)。
小松 売国奴になるな(笑)。


未見なんですが、昨年3月22日の『ビーバップ!ハイヒール』で筒井康隆氏がこの件(かどうか微妙ですが)に言及しています。
ネット上の情報によると、筒井氏が「森永」、小松氏が「モロゾフ」、「星(新一)さんにいたってはロッテオバQガム元年」という内容だったようです。

昭和が終わるころの話ということだったらしいのですが、20年ほどたってから同じような会話が行われたのか、筒井氏の記憶違いなのかは不明です。社名もシスコからロッテに変わっています。



『SF作家オモロ大放談』は、1976年、いんなあとりっぷ社刊。
1981年に、『おもろ放談』のタイトルで角川文庫(びっくり文庫)に収録。
近年では、『小松左京全集完全版』第44巻(2014年)に収録されています。

SF作家オモロ大放談 (1976年)

SF作家オモロ大放談 (1976年)

 
おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)

おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)

 
小松左京全集完全版 44 SF作家オモロ大放談

小松左京全集完全版 44 SF作家オモロ大放談