『ロボ・ジョックス』とモデルアニメ


『パシフィック・リム』がテレビ放映されるということなんで、『ロボ・ジョックス』に関して書いてみます。

『ロボ・ジョックス』がどういう映画かということは、こちらをどうぞ。
ロボ・ジョックス - Wikipedia
Robot Jox - Wikipedia, the free encyclopedia
コマ撮り日記:ロボ・ジョックス
ジャンクハンター吉田の銀幕電脳陛下! : ■『パシフィック・リム』で盛り上がる前に、オマエラは『ロボ・ジョックス』を先に観ておかねばいけないんじゃねえの?
ウィキペディアは英語版の方が充実しているので、誰か翻訳したらいいんじゃないかと思います。

以下は、スチュアート・ゴードン監督が『ロボ・ジョックス』について語っているページなどです。
Full Moon Horror - The T is Silent, Part 1…. Stuart Gordon’s Lab Report
Full Moon Horror - The T is Silent, Part 2…. Stuart Gordon’s Lab Report
The Making of Robot Jox | Chelloveck
Stuart Gordon interview: Re-Animator, Pacific Rim, Fortress | Den of Geek
EXCLUSIVE INTERVIEW: Director Stuart Gordon talks ROBOT JOX and RE-ANIMATOR! |

この映画は、モデルアニメ界の大物であるデイヴィッド・アレンが特撮を担当している割には、モデルアニメの使用が多くありません。
以前は、予算やスケジュールの関係だろうと思っていたのですが、調べてみたらそうではありませんでした。

スチュアート・ゴードン監督の「The T is Silent, Part 2」によれば、デイヴィッド・アレンからの申し出により、太陽光の下で撮影するためにモハーヴェ砂漠で撮影されています。
砂嵐や洪水がおこったりフィルムが溶けたりして、三ヶ月の撮影予定だったのが丸一年かかったそうです。

モデルアニメは撮影に時間がかかるので、太陽という移動する光源の下では行えません。したがって、砂漠での撮影とモデルアニメ撮影が使い分けられています。

太陽光での撮影を高く評価する人もいるとは思いますが、個人的には、もっとモデルアニメでぐりぐり動きまくる『ロボ・ジョックス』を見てみたかった気もします。

ちなみに、「The T is Silent」とは、Tは黙字だから発音しないということです。
原題は「ROBOJOX」のはずだったのですが、『ロボコップ』側からのクレームで「ROBOT JOX」に変更されました。
監督は、「But in my mind it will always be ROBOJOX.」(だが、わたしの中ではいつだってロボジョックスだ。)と語っています。

『ロボ・ジョックス』公開の1990年には、『ロボコップ2』も公開されています。
タイトルの「ロゴコップ2」は『ロボコップ』の第2弾という意味であるとともに、ロボコップ2号機という意味でもあると思われます。
ロボコップ2号機が暴れまわるのをフィル・ティペットのモデルアニメで描くモンスター・ムービーでした。モデルアニメのロボットが見たい人には、こちらもおすすめの映画です。