「レタスの花言葉は牛乳」を遡る
こちらの記事のコメント欄に書いたことに、最近調べたことを付け加えて書きました。
Googleブックスで「レタス 花言葉 牛乳」を検索すると見つかる次のページには、
「つめたい愛情」(英〕、「牛乳」、「栄養」、「幼児」(仏)の意味になっていて、いずれも牛乳に関係している。」
とあります。
1964年に発行された『特集雑誌 自由國民』特別号「現代の名言と古典の挿話」という本のようです。
Gendai no meigen to koten no sōwa - Google ブックス
「いずれも牛乳に関係している。」の先は、「「つめたい愛情」というのは牛乳で赤ん坊を育てる母親の愛情を意味しているらしい。」と続いています。
Gendai no meigen to koten no sōwa - Google ブックス
本の現物を確認しないとはっきりとしたことは言えませんし、本当にフランスで花言葉が牛乳などになっている(いた)のかもわかりませんが、日本での言及は50年以上遡れそうです。
ここまでがコメント欄で書いた内容です(加筆修正しています)。
最近、国会図書館サーチで調べてみたところ、目次欄に「誕生石と花言葉の解説 六九話 春山行夫〔文化史研究家〕」とあるので、著者は春山行夫氏らしいことがわかりました。
現代の名言と古典の插話 (自由国民社): 1964|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
春山行夫 - Wikipedia
春山氏には『花ことば』(1958年 東都書房)という著作もあるので確認してみると、「イギリスでは「つめたい愛情」、フランスでは「牛乳」、「栄養」、「幼児」をあらわしている。」(223ページ)と書かれていました。日本での言及は60年以上遡れることになります。
この本と同じ内容なのかは確認していませんが、平凡社ライブラリーからも春山氏の『花ことば』が出ています。近年インターネットで言及され始めたのは、そこが情報源になっているのかもしれません。