※2005年に書いた記事です。リンク切れの部分を修正しました。
以前、『MICKEY MOUSE 偉大なるネズミ伝説』を読んで、ミッキーマウスの目玉の変化は、途中から白目ができたのではなく目が縮んだのだということを知りました。
図で示すと以下のようになります。
A | B | C |
制作第3作で公開第1作の『蒸気船ウィリー』では、すでにBタイプの目になっています。
Bは、Aの目玉の下側の輪郭線を省略した形です。ミニーマウスのまつげの位置を見るとBの目玉はAと同じく大きいことがわかります。
目玉のサイズについて当時スタッフがどのように考えていたのか気になっていたのですが、最近「第4章「ミッキーマウス」(その1)」リンク切れhttp://sol.oops.jp/earlydays/mickey.shtml(『ディズニー総研』)を読んで、『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法 The Illusion of Life』にこの件に関する記述があるのを知りました。当時のスタッフは、観客がミッキーの瞳を目全体だと勘違いしたので困っていたようです。
このような目の描き方の違いが、手塚キャラにもあります。
アセチレンランプには、大きい目の場合と小さい目の場合があります。
ヒゲオヤジには、Bのような目とCのような目があります。しかし、Aタイプの目は見当たりません(わたしが知らないだけかもしれませんが)。目の外側の線が、ミッキーマウスのように元々は目の輪郭線だったのか気になるところです(アニメ『マリン・エクスプレス』の設定書には「目のりんかくではない シワです」と書いてあります)。