【日記】ウィキペディア「シーチキン」からリンクされていたんですが


昨年、「ツナ缶の起源は19世紀」という記事を書いたのですが、数日前からこの記事に関する不思議なアクセスがあります。
記事URLの最後の部分はcanned_tunaなんですが、canned_tuna/にアクセスがあるのです。
微妙な違いではありますが、そんなページは実在しないので、「お探しの記事は見つかりませんでした。」と表示されてしまいます。

気になって調べてみると、「シーチキン - Wikipedia」からリンクされていました。URLが違うだけでなく、タイトルも「ツナ缶の起源について」になっています。
自分で修正するかノートで指摘するかすればいいんでしょうが、ウィキペディアの編集をやめてから10年以上がたちますし、ちょっと億劫です。
それに、ウィキペディアといえば、漢たちと姐御たちが煽りあいdisりあう戦場だし、ブログへのリンクを本人が修正したら、なにを言われるかわかりません。
ということで、ここでメモするだけにしておきます。

ちなみに、ツナ缶の起源は、ウィキペディア日本語版では1903年アメリカ、英語版では1903年オーストラリアになっていますが、実際には19世紀のヨーロッパだと思われます。

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コンゴ・カタンガ地方に残された日本人の子供たち

togetter.com

上記まとめのはてなブックマークで、関連情報のあるページを紹介したところ、たくさんのスターをいただきました。ありがとうございます。
ブックマークでは字数上2件しか紹介できなかったので、もう少し詳しく書いてみます。

わたしがこの件を知ったのは、昨年の3月頃だったと思います。当時、2010年の France 24 の報道が、ツイッターやはてなブックマークで若干話題になっていました。
Katanga's forgotten people - France 24

三浦記者が「非常に残念なことに、一部の海外メディアでは、当時鉱山では日本人遺児の殺害が行われていたとの報道がなされています。しかし、私の1年に及ぶ取材ではこれらの事実はまったくでてきていません」と書ているのは、この報道のことなどを指していると思われます。

ウィキペディア英語版では、France 24の報道内容に沿った記述がなされています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Afro-Asians#Katanga_Afro-Japanese

詳細が気になって検索してみると、日本カタンガ協会の田邊好美氏のブログ記事が見つかりました。
一つ目が、この問題のまとめ。二つ目が、テレビ取材について。三つ目が、放映ではカットされてしまった件についてのものです。
アフリカの星 Etoile d'Afrique: 10月2日 日本人を父親とし、コンゴに置き去りにされた子供たち enfants japonais abandonnes au Congo
アフリカの星 Etoile d'Afrique: 11月13日~22日 『世界ナゼそこに?日本人』 Pourquoi es-tu dans ce coin du monde ?
アフリカの星 Etoile d'Afrique: 3月21日 「世界ナゼそこに? 日本人」 「Un japonais, pourquoi dans ce coin du monde ?」

田邊氏は次のように書いています。
「娘たちの年齢は、そのとき14歳、15歳であった。これは日本では犯罪である。相手の日本人は若く20、21歳の男性もいたが、多くは30代、40代の男たちである。日本でも妻帯者である。コンゴ側にとっては日本に妻がいても違和感がなかった。一夫多妻がごく一般的に見られるコンゴ社会である。」

妻帯者の場合、日本の感覚では「結婚」にはならないように思われます。このあたりで双方に認識のずれがあったのかもしれません。
ただし、日本人側が結婚だと思っていなかったとしても、コンゴ側ルールを適用すると結婚ですし、逆に日本側ルールを適用すると年齢がアウトになります。

日本大使館・外務省を通した連絡に対し、日本鉱業は、「個人の問題であり、会社としては介入しない」と回答したそうです

三浦記者もツイートで紹介している日本食食堂は、田邊氏によれば、「 日本のある財団のトップの方が、ムソシの子どもたちの話を日本大使閣下から聞き、ポケットマネーを出してくれた。その資金が食堂開店のベースになっている。去年8月に開店したが経営はまだ軌道に乗っていない。」とのこと。

ちなみに、田邊氏を取材した番組の放映内容は次のような感じです。
[世界ナゼそこに?日本人?知られざる波瀾万丈伝? 【ナゼか未知の国に暮らすワケあり日本人2時間スペシャル!】 ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)

3月1日|佐藤慧 -世界に魅せられて-
ジャーナリスト佐藤慧氏による2011年の取材メモ。「詳しくはいずれ記事を書くのでそちらで。」とありますが、記事になったのかどうかはわかりませんでした。

第 12 章 ザイールに進出した日本企業
背景にある当時の状況を解説したページ。ザイールというのは当時の国名。
ここに書かれているような治安状況からすると、意図的にではなく子供と別れることになってしまった父親もいるのかもしれません。

モブツ・セセ・セコ - Wikipedia
当時の大統領。「東西冷戦を利用して、アフリカにおける反共の砦を以て任じ、その見返りに西側先進国からの支援金を一手に引き受けて、そのほとんどを着服した。またその権力基盤は、鉱山会社の利益に支えられていた」「モブツの不正蓄財は総額およそ50億ドルといわれ」

日本人の話とは別件ですが、コンゴ民主共和国は今でも大変な状況で、その背景には、やはり鉱物資源があるようです。一つ目のリンク先は三浦記者ツイートのまとめ。
朝日新聞三浦記者が取材した、アフリカ中部のコンゴ民主共和国でレイプされた女性たちを守る病院。 - Togetterまとめ
「性器の傷跡を見ればどのグループの仕業かわかる」デニ・ムクウェゲ医師がコンゴの紛争資源と組織的性暴力について語ったこと - HIROKIM BLOG / 望月優大の日記

ダホメ王国の例の国旗は実在したのか?


この記事は、はっきりした結論がない上、身も蓋もなく夢もない内容です。あらかじめご了承ください。

さて、今回取り上げるのはこの国旗です。ネットでは何度も繰り返し話題になっています。

f:id:Hachi:20161025230919p:plain


ダホメ王国はこういう国です。
ダホメ王国 - Wikipedia

わたしがこの国旗を知ったのは、2014年の次の記事だったと思います。
ウィキペディアのおもしろい一文を探す - デイリーポータルZ
記事中に「これであってほしいのでそれ以上は調べてません。」とあるように、調べたら残念なことになりそうな気配が濃厚なのですが、そこをあえて調べてみます。

以前には、なんばりょうすけ氏が画像のソースに言及しています。
https://twitter.com/rna/status/431232476812288001

もう少し付け加えてまとめると、次のようになります。
ウィキペディア(ウィキメディア)のダホメ王国国旗画像には、2008年の画像Aと2012年の画像Bがあります。
File:Reino de Dahomey 1889.gif - Wikimedia Commons
File:Dahomey flag 1889.svg - Wikimedia Commons
画像Aは、『Flags of the World』の「Benin」に掲載されているもので、スペインのJaume Olle氏によるもの(1996年)。
ウィキメディアに画像Aをupした人物は、ほかにも多くの画像を上げているのですが、著作権侵害を指摘され削除警告を受けまくっています。
でも、Jaume Olle氏の画像に関しては、それ以前の2004年にウィキペディアとOlle氏との間で話がついているようです。
Benutzer:ALE!/Flaggen ? Wikipedia(ドイツ語・スペイン語)
画像Bは、画像Aをもとにした、ArnoldPlaton氏によるもの。
ゾウの目付きが、べつやくれいさんの絵みたいになっているのは、ArnoldPlaton氏のしわざです。

ちなみに、べつやくれいさんのツイートはこちら。
https://twitter.com/betsuyaku/status/422619448663486464

Jaume Olle氏は世界各地の旗画像を作成しており、石田三成の旗指物画像もあります。
Daimyo flags - Ohmi (Japan)

ウィキペディア・スペイン語版では、2016年7月に別の画像に差し替えられています。写実的なゾウです。
Diferencia entre revisiones de ≪Reino de Dahomey≫ - Wikipedia, la enciclopedia libre

ウィキペディア英語版では、画像の信頼性を疑問視する声があり、掲載されたり外されたりしています。
Talk:Dahomey - Wikipedia

画像Bに「Flag of the Kingdom of Dahomey (King Ghezo, 1889)」と説明があることに対し、ゲゾ王の在位(1818年-1858年)とのずれが指摘されています。

redditのスレッドや英語版のノート(トーク・ページ)では、画像Aの原典として、ゾウの旗を描いた絵画(版画?)が紹介されています(redditからのリンク先はこちら → 420_001.jpg)。
画像Aとはかなり違いがある絵なので、これが原典であるのならば、画像AとBは実際の旗とは別の独自の創作物と考えたほうがいいかもしれません。
また、この絵画が、実際の旗を正確に描写しているのかと言う問題もあります。
redditや英語版ノートでは、そもそも描かれている旗が国旗かどうかもはっきりしないということも書かれています。
www.reddit.com/r/vexillology/comments/19ufd5/flag_of_dahomey/
「Flag of Dahomey : vexillology」

もう少し詳しく調べたかったんですが、ここまでしか調べがつきませんでした。

「枕投げ」1960年代の用例


【11月24日追記】Googleブックス検索問題が解決していました。現在ではすべてのリンク先で検索結果が見れます。

一昨日書いたように、Googleブックスで検索できる情報が激減しています。
それに気付いたのは、先日、ブラウザのブックマークに溜め込んでいた「枕投げ」などの検索結果を見返したときです。
枕投げ関連では、大部分が該当の文章を見れなくなっていましたが、二件だけはなんとか見ることができたので、それを紹介したいと思います。

枕投げの歴史はよくわかっていません。用例探しとしては、飯間浩明氏のツイートを中心にまとめられた次のページがあります。
枕投げの歴史は謎です - Togetterまとめ
ただし、亀井麻美氏の次のツイートが収録されていません。
https://twitter.com/kameiasami/status/587210944712835072
https://twitter.com/kameiasami/status/587222552600186880

亀井氏のツイートでは、大正15年の用例として、「まくらをぶつゝけたり」「枕ぶつけの戦闘」が紹介されています。
どちらも行為としての枕投げの例で、「枕投げ」という言葉は使われていません。

以下、Googleブックスで見つけた用例を紹介します。

枕投げに関する、以前の検索結果の中では、かろうじて「しつけと道徳」と「教育」で用例が見れました。ただし、この二つも、見えたり見えなかったりで安定していません。

二つのページの用例は次のようなものです。
『しつけと道徳: 実行力を育てる』牛島義友 金子書房 1964年
29ページ「枕投げをして騒いでいた」
『教育』第16巻 第191~197号 国土社 1966年
62ページ「修学族行で枕投げを やって大いに騒ぎ」

現物を確認する必要がありますが、「枕投げ」という言葉は、1960年代までは遡れるようです。

二つのページ以外は該当部分の文章が見れなくなっていますが、ブックマークしていた検索結果を年代順にリンクしておきます。

桐蔭間語 - 森本角藏 - Google ブックス
検索語:"まくらが投げ" OR "マクラが投げ" OR "枕をなげ"
自由 - Google ブックス
検索語:"マクラ合戦"
しつけと道徳: 実行力を育てる - 牛島義友 - Google ブックス
検索語:"枕投げ"
Ky?iku kiroku jissen sensh? - Google ブックス
検索語:枕 OR まくら OR マクラ "修学旅行"
教育 - Google ブックス
検索語:"枕投げ"
エコノミスト - Google ブックス
検索語:枕 OR まくら OR マクラ "修学旅行"
いま学校で - Google ブックス
検索語:"まくらなげ" OR "まくら投げ"
町づくりの思想 - 西山夘三 - Google ブックス
検索語:"マクラなげ" OR "マクラ投げ"
Taish? Sh?wa ky?iku no tenn?sei ideorog? - Nobuyoshi Yamamoto, Toshihiko Konno - Google ブックス
検索語:"マクラなげ" OR "マクラ投げ"
Seikeisha ky?iku no shiry? to atsukaikata - Google ブックス
検索語:まくら OR マクラ OR 枕 "修学旅行" 
Ushio - Google ブックス
検索語:枕 OR まくら OR マクラ "修学旅行"
Yamanashi-ken hekichi ky?iku no hyakunen - Tsutomu Kumitani - Google ブックス
検索語:"まくらをなげ" OR "マクラをなげ" OR "まくらを投げ"
Jurisuto - Sakae Wagatsuma, Toshiyoshi Miyazawa - Google ブックス
検索語:まくら OR マクラ OR 枕 "修学旅行"
教育実践 - Google ブックス
検索語:まくら OR マクラ OR 枕 "修学旅行"
昭和十一年生まれ: 1936 - Kawade Shob? Shinsha. Hensh?bu, 河出書房新社. 編集部 - Google ブックス
検索語:枕 OR まくら OR マクラ "修学旅行"
独協百年 - 独協学園. 百年史編纂室 - Google ブックス
検索語:まくらぶつけ

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Googleブックスで検索できる情報が激減している件


【11月24日追記】問題が解決していました。詳しくは次のリンク先(英語)を御覧ください。
Google Books search not working properly - books missing from search by content - Google プロダクト フォーラム


Googleの書籍検索サービスGoogleブックスで、以前は見れた情報が見れなくなっています。
ブラウザのブックマークに溜め込んでいた検索結果を先日見返したところ、半分以上が見れなくなっていました。激減です。

ツイッターでは地味に話題になっていました。
https://twitter.com/shomotsubugyo/status/793466898037866496
https://twitter.com/uakira2/status/792276215470055424
https://twitter.com/sushifactory/status/793570079103258625

壽堂 hisashi moriyama氏が紹介しているGoogle Search Help Forumのトピック(英語)はこちら。
Google Books search not working properly - books missing from search by content - Google プロダクト フォーラム

そこからさらにリンクされているのが10月18日と19日に立った次のトピック(英語)です。
Snippet View Issues - Google プロダクト フォーラム
Snippet View Problems - Google プロダクト フォーラム

上記リンク先に書かれているように、全体表示と限定プレビューのものは今でも表示されるが、スニペット(抜粋)表示だったものが(全てではないようですが)消えているという状態のようです。

不思議なのは次の例。検索結果が表示されたりされなかったり揺れています。
しつけと道徳: 実行力を育てる - 牛島義友 - Google ブックス
教育 - Google ブックス

次の例も不思議です。
検索結果が画像でちゃんと表示されるとともに、「"うはぐつ"に一致する結果はこの書籍内には見つかりませんでした」と表示されます。
神愁鬼哭: 革命奇談 - Google ブックス
世界遊戯法大全 - Google ブックス

無料で利用させてもらっているわけですし、著作権上の理由で該当部分を表示できないというのであればしかたありません(現在のところ理由は公表されていないようです)。
でも、できれば、検索語がどの本のどのページで使用されているのかだけでも表示があればありがたいのですが。

【追記】

google books: что произошло и что делать? - Игорь Петров
11月7日の記事(ロシア語・英語)

Dramatische Verschlechterung bei der Arbeit mit Google Books | Archivalia
Wie Google Books uns derzeit gewaltig in die Irre führt | Archivalia
上記ロシア語記事からリンクされている、10月13日の記事とその続き(ドイツ語)。

https://en.wikipedia.org/wiki/Talk:Google_Books#October_2016
ウィキペディア英語版のトークページ(ノート)では、10月19日に指摘があります。今のところ、記事には反映されていません。

「著作権上の理由で該当部分を表示できないというのであれば」と書いたのですが、裁判でスニペット表示が認められていました。
【判例解説】 Google Books訴訟 フェアユースを認めた控訴審判決 Authors Guild, Inc. v. Google, Inc., 804 F.3d 202(2d Cir. 2015)【月刊コピライト 2016年4月号掲載】 | 弁護士 増田雅史の記録帳

乳揺れアニメ史に関するメモ


2021年9月30日追記
わとそん氏が1963年の『仙人部落』と1928年の『Bright Lights』を紹介されています。
https://twitter.com/doctoruwatson/status/1441271625161183234
https://twitter.com/doctoruwatson/status/1442486462616784902

2020年11月9日更新

先週、ほうとうひろしさんが『Tokyo Woes』を紹介されていたので、「1945年に乳揺れ描写をしているという点でもアニメ史的に重要ですね」とリプライしてみたところ、数時間後には1940年代の【アニメにおける乳揺れ表現の歴史】という連続ツイートが出来上がっていました。
https://twitter.com/HiroshiHootoo/status/790962071206637570

去年「1945年の乳揺れアニメ「Tokyo Woes」」を書いたのですが、この機会にいくつか追記をしてみます。

Gainaxing - TV Tropes」の「Western Animation」の項の実例は大部分が削除されていました。
Mickey's Amateurs - The Encyclopedia of Disney Animated Shorts」の「Original Animator's Drafts」の項も削除されています。

前回の記事では『ミッキーのアマチュア合戦』(1937年)におけるクララ・クラックの乳揺れを紹介しました。
クララ・クラックは初登場の『ミッキーの芝居見物』(1934年)の時点から体全体が揺れていますが、『アマチュア合戦』では揺れ描写がさらに強くなっています。
『アマチュア合戦』の「Gainaxing - TV Tropes」での紹介文(現在は削除)を読み返し、動画を見返してみたところ、クララ・クラックは胸というより体全体が揺れているのに対し、クララベル・カウは微妙ですが胸が揺れているように見えました。

乳揺れの件でラルフ・バクシ監督作品が話題になる際、『フリッツ・ザ・キャット』 (1972年)、『ファイヤー&アイス』 (1983年)、『クールワールド』 (1992年)が挙げられることが多いと思うんですが、思いっきり揺れまくっているのは『クーンスキン』(1975年)です。

イタリアのテレビアニメ『La Linea』の番外編『La sexilinea』(1978年)に乳揺れ描写があります。男性キャラにおっぱいが描かれたシーンです。
La sexilinea (TV Short) - IMDb
La Linea (TV series) - Wikipedia

『旅のロボから』(2015年 沖浦啓之監督)
リアリズム系乳揺れ。技術の粋。

君の名は。』(2016年 新海誠監督)

『DAICON Ⅳ』より2年も早い!日本初(?)の乳揺れアニメ『おてんば宇宙人』 - 二速
こちらの記事の追記部分に出てくる『宇宙魔神ダイケンゴー』の件ですが、次のツイートによれば、第24話「星魔王の挑戦」(1979年2月1日)だということです。
https://twitter.com/kenken_yamata/status/591544877369856000

上記のほか、ネットで知った次の三本を観てみました。
『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』18話 1976年
『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』30話 1977年
『宇宙魔神ダイケンゴー』24話 1979年
観たのがかなり前で、ちゃんとメモも取らなかったので、以下、記憶で書きます。
マシーンブラスター30話とダイケンゴー24話は微妙です。
マシーンブラスター18話ではヘルクイーンの胸が揺れています。
腕を動かしたことで胸が揺れたような描写に思われますが、揺れた理由ははっきりとはわかりません。

乳揺れ表現創始者宮崎駿監督説
動きのリアリズムを突き詰めた結果揺れる、というのはありそうな話だとは思うんですが、はっきりとしたことはわかりません。
「死の翼アルバトロス」(1980年)のノーブラ(たぶん)巨乳アクションシーンという、ここで揺れずしていつ揺れるというシーンでも、明確な揺れは見つけきれませんでした。

https://twitter.com/ikuto_yamashita/status/679937168551227394
山下いくと氏のツイート。『どろろ』と乳揺れ。

ウィキペディアの「乳揺れ」の項は、10年前に一度削除されていますが、今年復活しています。
Wikipedia:削除依頼/乳揺れ - Wikipedia
乳揺れ - Wikipedia

『The Thief and the Cobbler』では、魔法使いのお婆さんのおっぱいが揺れまくってます。
監督のリチャード・ウィリアムズ氏が書いた『増補 アニメーターズ・サバイバルキット』には、乳揺れ作画の解説があり、太った男の腹肉揺れと並んで載っています。

増補 アニメーターズサバイバルキット

増補 アニメーターズサバイバルキット

 


https://twitter.com/pac_onaraseijin/status/837617869546389504
上記のツイートで1974年のコマーシャルが紹介されています。
担当したアニメーターはこちらのかただと思われます。
懐かしいキャラ、 | はしGOの絵日記もどき - 楽天ブログ

Confessions of A Breastimator on Vimeo
CONFESSIONS OF A BREASTIMATOR by Jisu Kim @ Brooklyn Film Festival
2016年。BREASTIMATOR(おっぱいアニメーター)が主役の短編アニメ。

大須のぶーちゃん ノンクレジット版ED
2019年。オス豚のおっぱいが揺れています。


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他者の痛みに共感する「共感疼痛」


共感的羞恥(共感性羞恥)が話題になるとき、恥ずかしいシーンだけじゃなくて痛そうなシーンも苦手、という意見もよく見かけます。
そのような心理状態について、次のツイートで、「共感疼痛」という用語が紹介されていました。
https://twitter.com/kanrame/status/772401960242688000

そこで、「共感疼痛」で検索してみると、研究されていることがわかります。
ただし、この言葉での検索結果はごく少ないので、定着した用語ではないのかもしれません。

英語で何と言うのか調べてみると、ウィキペディア英語版には「pain empathy」の項がありました。
Pain empathy - Wikipedia

以下、研究を紹介する日本語ページと、豊橋技術科学大学と京都大学による共同研究の英語論文です。

こころ学 - 他人の痛みを感じる条件
痛みに共感する時、私たちは本当に痛みを感じている | sign
神経科学 共感を理解する | Science Signaling Japan by COSMO BIO
人はロボットにも共感する
人間はロボットの「痛み」に共感することができる | バイオの杜
他人の痛みは自分の痛み? 痛みを『共感』するメカニズム

Measuring empathy for human and robot hand pain using electroencephalography : Scientific Reports

英語はあまり得意ではないので読み飛ばしていたのですが、以前紹介した共感的羞恥の論文に、共感疼痛のことも書かれていました。リンク先の「Neural Correlates of Empathy for Others' Pain」の項です。ほかの論文の紹介もされています。
PLOS ONE: Your Flaws Are My Pain: Linking Empathy To Vicarious Embarrassment